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セミクローズ外構とは|メリット・費用までを解説

オープン外構とは別の選択肢として「セミクローズ外構」が近年人気になるつつあります。

この記事ではセミクローズ外構について、メリット・費用までを解説したいと思います。

セミクローズ外構とは

セミクローズ外構は、お住まいの敷地全体を塀やフェンスで囲み、門をしっかり付けるクローズ外構と、囲いを付けない開放的なオープン外構の中間スタイルにあたります。
全体を囲うのではなく、必要に応じて部分的にフェンスを付けたり、植栽や生垣を設置したり、威圧感のない低めの塀などを設置するスタイルです。
これだという決まったデザインやスタイルはなく、お住まいの立地や環境、周辺環境や好みなどに応じてデザインしてもらうことが可能です。

セミクローズ外構のメリット

メリットとしては、開放的なおしゃれなデザインや日当たりの良さを活かして明るい空間にしながらも、必要に応じて囲いや植栽などを配置することでプライバシー性を確保し、防犯性を高めることができることです。

また、全体を塀などで覆うスタイルに比べると、費用も安く抑えることができます。
全体にブロックを積んでいくことや門を設置するより施工期間も短く済ませることが可能です。
メリットについて詳しく見ていきましょう。

費用が抑えられる

お住まいの全体を塀やフェンスで囲い、門を設置するクローズ外構に比べると、全体を囲まず、門なども設置しない選択もできるので、費用を安く抑えることが可能です。
どのような素材やデザイン、品質のフェンスをどのくらいの長さで設置するか、どのような性能の門を付けるかによっても変わりますが、全体を厳重に囲んでいくクローズスタイルではさまざまな職人が出入りし、施工期間も長くなるのが通常です。
たとえば、フェンスを設置する業者や職人、ブロック塀を積み上げる業者や左官職人、門を取り付ける職人などが必要で、それぞれ1日から数日の工数がかかります。

携わる職人が増え、日数もかかれば、その分、工賃がかさみます。
これに加えて、フェンスやブロック塀、門といったエクステリアの価格も必要となるため、高額になりがちです。
これに対してセミクローズなら、必要と感じる部分だけに設置するため、エクステリアの価格および工賃が抑えられ、低コストでおしゃれなデザインに仕上がります。

防犯性が高まる

オープンスタイルは全体をきっちりと塀などで囲み、カギがかけられた門やインターホンで応対しない限り開かない門を付けるクローズスタイルより、開放的で明るくおしゃれな雰囲気で人気です。

ですが、一方で、誰もが玄関まですぐに到達できる、庭に回り込めるなど防犯性の面で不安が残ります。
治安が良い地域だからと選ぶ方も多いですが、環境の変化や時代の流れに伴い、空き巣や車上荒らし、車の盗難などの犯罪が増えることや地域の治安が悪化することもあるため注意しなくてはなりません。

この点、セミクローズなら、人目に触れやすい正面や脇部分は不審者が入りにくいとしてオープンスタイルにしながら、人目に触れにくく、家族の目も行き届かない裏側はフェンスを設置するなど、環境やニーズに合わせて防犯性を高めることが可能です。
また、隣家の窓と目線が合う場所や通りに面して通行人の目線が気になる脇側などに植栽を配することや生垣やフェンスなどを設けることで、目隠しやプライバシー性を高めながら、防犯性も高めることもできます。

セミクローズ外構の費用

全体に塀やフェンス、門などをきっちりと設置するクローズ外構よりは費用を抑えることが可能です。
クローズ外構の場合、電動の門や防犯性能の高い門などを設置するほど、費用は高くなります。
一方、囲いも門も設置しないオープン外構よりは、フェンスや植栽などを設置する分、高くなります。

この点、オープンスタイルにしながら、後から防犯性が気になったり、治安が悪化したからと追加で塀を設置したり、門を設置するなどしてセミクローズタイプにリフォームするケースも少なくありません。
後から追加するよりは、最初に全体のバランスを考えてデザインができるので、より美しく、おしゃれで、防犯性やプライバシー性など機能性にも優れた考えられた設計ができるのがメリットです。

費用面も最初の段階で決定できるので、追加で費用が掛かるより、トータルコストとして安く抑えられることも少なくありません。

迷う方にはオープン外構もおすすめ

セミクローズは魅力だけれど、建物の建築に費用を掛けすぎて、外構を整えるための予算に制約が出てしまった方やなるべく低コストで行いたい方、プライバシー面や防犯面で問題があるかは、実際に暮らしてみたうえで検討すれば良いと考える方なら、オープン外構という選択もあります。
解放感があっておしゃれなデザインに仕上がり、シンボルツリーを配したり、おしゃれな郵便ポストや表札などを設置したり、花壇やアプローチを整備する程度の費用で抑えることができます。

オープンだと防犯性に問題があると考える向きもありますが、立地や環境によっては必ずしも、防犯面が不安になるわけではありません。
解放的で近所の方や通行人の目が気になる場合や中に人がいる気配を感じて、空き巣や不審者が侵入しにくいというメリットもあるからです。

オープン外構で防犯性を維持するには人通りが比較的多い地域であることや人目に入らない死角を作らないようにすることが大切です。
玄関や大きな窓やベランダがある場所、裏手などに防犯カメラを設置すれば、解放感あるおしゃれなデザインを維持しながら、防犯性も高めることができます。

詳しく知りたい方は「オープン外構【3つのメリット・2つのデメリット】」をチェックしてみてください!

まとめ

セミクローズ外構は全体を塀やフェンスで囲い、門扉を設置して気軽に玄関までアプローチできないようにする閉鎖的なクローズ外構と囲いや門は設けず、開放的で明るくおしゃれなオープン外構の中間形態です。

全体を囲うことなく、必要に応じてフェンスや生垣、植栽などを配置してプライバシー性や防犯性を高められるスタイルです。
費用面ではクローズ外構より安く抑えられ、施工日数なども短く済みます。

より費用を抑えて、より開放的な雰囲気にしたい際にはオープン外構も選択肢の一つになります。
お住まいの立地や周辺環境、地域の治安などを踏まえ、ご自身やご家族のお好みや予算なども踏まえて総合的に検討しましょう。

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